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工事金額のしくみ

工事金額のしくみ

工事金額が妥当なのかどうか?本当は、不安なのではありませんか

今、家のリフォームをお考えの方は、すでに、何をしたらいいのか、どこを工事すればよいのかは、なんとなく、わかっているはずです。もしかしたら、施工会社に見に来てもらい、すでに、おおよその工事金額もわかっている方もいらっしゃるかもしれません。そこで、不安になるのが、この金額は妥当なのか?最善の方法か?ではないでしょうか。
リフォーム工事の よい見積・悪い見積
みなさんは自分の望む工事を頼むのにいったいいくらかかり、そして、提案された金額が妥当かどうか不安ではないですか? 自分たちは建築の素人だし、高い見積で損をしてしまいそうという不安をお持ちじゃないですか?
もしかしたら、以前、リフォームに失敗して疑心暗鬼になってる方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・。

リフォーム業者だって儲けたい!工事の料金のしくみはこうなっています

建築請負業の見積は、大きく原価と経費に分けられます

建築請負業の見積は、大きく原価と経費に分けられます
経費とは元請の建設会社の取り分で、社員の給料などの会社運営経費です。リフォーム工事に限らず、建築請負業のこの経費率は、おおよそ、25%~40%程度で計算されます。つまり、100万円の工事を頼むと、25万円~40万円が請負業者の経費分で工事原価は60万円~75万円と言うことになります。
だいたいの内訳を言いますと、営業広告経費に3~10%程度ではないでしょうか。展示場やショールームを持っていたりテレビCMなどを頻繁にやっている会社や週末ごとにチラシを入れている会社はもっと掛かっているかもしれません。つまり、皆さんから頂いた工事費には、展示場で配っている粗品や暖房費などの運営費、テレビの制作費にも回っているのです。まあ、世の中の商品はほとんどそうなのですが・・・。
次に、営業人件費に5%程度。強引な訪問販売をするような業者は、成功報酬として、30%以上支払う業者もあります。テレビなどで話題になる悪徳訪問販売の業者は、これに当たります。なので、そういう業者は金額が高い傾向があり、営業マンも必死なのです。
次に、設計などの技術経費に5%程度かかります。住宅メーカーで設計費無料という会社がありますが、必ず、会社の中には設計をする人間がいて、その人に給料を払っているはずです。よって無料というのは、設計・施工の料金が込みになっているということなのです。次に、会社事務費に5%。そして、現場監理費として5%程度。これらにかかった経費以外の残った部分が純粋な利益となります。
私の本音としては、私が以前勤めた会社は、利益率が、なかなか25%にならずに、結果、倒産してしまいましたから、この辺が、ラインなんだと思います。施工業者の段取り、材料の拾い出し(お客様から頂いた大切なお金ですから、きっちり拾って材料を余らせないようにします。)、発注、実行金額の計算など、お客様には見えない部分でも結構手間がかかるんです。
一般的に、お客様に提出する見積書には、このように各経費ごとには記載されません。商品単価などに15%程度掛かっており、残りの15~20%を現場監理経費として計上しています。さらに詳しくは、メルマガなどで書きたいと思いますが、ご理解いただきたいのは、何よりも人件費が高いということです。

「安さの裏には刺がある?」覚悟しなければいけない低料金の弊害!

みなさんはよく、金額の妥当性を確認するために複数の会社から見積もりを取る(=相見積もり)をとられますが、単純には比較できないことがあります。ただ単純に、商品を買うのと違ってリフォームの場合は、そのお宅の状況に大きく左右されるからです。

安い見積の会社は、予期せぬ事態も想定できない素人が見積もりしている可能性があります

この場合、あとで、追加費用を要求されたり、追加請求しなくても、工事予算が足りなくなると、目に見えないところを手抜きしたり、請け負って損したと思って、その後の対応が悪くなることもあります。また、見積に含まれる工事範囲も、見積もる人間が変われば、千差万別になります。だから、単純に比較できないのです。また、他社が見積もった見積書をもとに、違う会社が見積もれば、1円安く見積もりを出すことが可能なのです。
また、「坪いくらで全面リフォーム」という会社もありますが、既存構造に左右されることが多いので、同じ工事内容でも、個々の家で本来であれば工事金額は異なるはずです。こういう会社は、会社の事業としては確実なシステムかもしれませんが、皆さんにとっては、損をする人、得をする人が出てきてしまいます。
さらに、安いものほど注意しなければいけません。どの会社も商品の仕入れ価格はさほど変わりはありません。価格を下げるのに一番効果的なのが、人件費の削減なのです。こういう場合、よく、アルバイトの職人を使う会社があります。アルバイトは時給で仕事をするので人件費が安くてすみます。しかし、職人の見習いとは違い、アルバイトには正しい施工の技術や、知識があまりなく、施工不良で仕上げてしまうことがあります。この施工不良がのちのちの欠陥につながらないとは言い切れません。
施工のプロであれば当然の報酬をとって当たり前ですし、その報酬以上の技術と言うものがあります。だから、単純に、安いからと言う理由でリフォーム業者を選んでしまうのも問題があるのです。実際、私どものほうに仕事を頼んでいただいたお客様は、私どもの見積が一番安いから頼んだと言う方はほとんどいらっしゃいません。

見積金額以外にも落とし穴があります。

リフォームはお互いの誠意を持ったコミュニケーションの成果なのです

リフォームはお互いの誠意を持ったコミュニケーションの成果なのです
みなさんの中には、「おまかせで」と頼まれる方も結構いらっしゃりますが、そこにも落とし穴は結構あります。実は、業者としても、困るケースなのです。建築の専門家は、建築のことに関しては、プロかもしれませんが、みなさんの生活や習慣、商品に関しての価値観については、お打ち合わせをして、聞き取らないと、わからないことが多いのです。
例えば、手すりの高さや、キッチンの高さは、お住まいの方の身長や、現状の高さに合わせるのが正解ですが、ケースによっては子供と料理を楽しみたいから低めにとか、そば打ちが趣味だから力が入りやすいように広めに、などあります。
また、トイレって密室の空間。 家族内でも、お打合せで初めてわかるお互いの使い方の真実もあるんです。ペーパーホルダーは便座に座ってどちらですか?右利きだから左ですか?正解は、今、使っている方向です。右利き、左利きはあまり関係ありません。
また、お父さんも小便をするとき便座に座って用を足している人もいるんです。楽だし、飛び散らなくていいとか。そして、みなさん温風乾燥は使っていますか? 時間がかかって面倒だから、ほとんどの人は使っていないようですが、お年寄りは、腰を上げて拭くのも結構辛いし、時間に余裕があるので使っている方も結構いらっしゃいます。
つまり、 お客様もきちんと工事内容を理解し、自分の要望を伝えきろうとする努力も必要なのです。後で不都合が生じて、「おまかせしたんだから、当然、満足ゆくものができると思っていたのに、そっちはプロだろ」と言っても、その手直し工事は保証はされません。リフォームはお互いの誠意を持ったコミュニケーションの成果なのです。

リフォーム業は請負業、互いの信頼関係が一番なのです

実際に業者の選定基準をどうすればいいか?

ですが、みなさんは、かわいいチラシを見て、ここならお願いしてみようと思ったのに、チラシの似顔絵はかわいかったのに、実際来て見ると、強引な口調だったり、話が通じず、困ったことはありませんか?
第一に、「ひと」で選び ましょう。合う合わないで選んでいただいて結構だと思います。世の中にはいろんな人間がいて、合う合わないがあります。特に、価値観の違いは、話が煮詰まったときに、みなさんにとっても、業者にとっても話がしづらくなります。この人ならお任せできそうかな、っと思う人に頼みましょう。そうなると、本来であれば、頼まれた人間は悪い気はしなく、誠意を持ってやってくれるはずです。
ただし、その担当の人の立場も重要だと言うことを付け加えておきます。どんなにいい感じの人が担当者であったとしても、営業担当という身分だと、実際の施工に対する責任が負えなかったり、実際の施工がはじまると、現場監理者が現れ、始めの話とは違うとか、話を聞いてくれないと言うことがあります。営業担当という立場の人の第一の目標は契約を取ることなので、どんなに営業センスがいい人でも、建築の知識がないということはよくあります。現に、大手のリフォーム会社ほど、営業担当、施工監理担当と業務が別れているのでそれが顕著に感じられます。みなさんの工事自体には営業の専門知識は必要ありませんよね・・・。

まともな施工業者も逃げ出す?施主も変わらなければ・・・

まともな施工業者も逃げ出す?施主も変わらなければ・・・ 。
以前、「とりあえず見に来てほしい」とご相談を受けお伺いすると、まだリフォーム途中だったことがあります。ご主人は歯切れの悪い言葉で、「実 は、今まで2社の施工業者がきて、どちらも途中で止めていった」とのこと、「大工さんの中に素人がいて、敷居を曲がってつけた」「いきなり業者が連絡もな く来なくなった」などとお話をされました。
このままでは生活するのも大変だし、何とかしてあげたいと思い、打ち合わせや調 査を進めました。ご主人は、定年ぐらいの気のよさそうな方、奥様は、研究熱心な方でいろいろ調べているように思われました。「ここがおかしい」「これで大 丈夫か?」など質問を結構いただきました。もっとも建築というのはこれが一番という方法がないこともあります。施工業者の経験や、やりなれた方法を選択することが多いので、書物に出ている方法と必ずしも同じではないことがあります。違うからだめだとは必ずしも言えないものなのです。
結論から言うと、私どものほうでも、最終的には工事はいたしませんでした。断りを決定したのは当時私が仕事をしていた会社の社長でしたが、理由は、お客さんが屋根屋さんが現場を見に来たときに、直接、屋根屋さんに値段を聞いたらしいのです。そのことを屋根屋さんから聞かされた社長がお客様に確認をとり、「そういう話はしましたが・・・」とのことだったのでこちらも、お受けいたしませんでした。みなさんはどう思われますか?そのお客様は「ちょっと聞いただけだし、なんで仕事を断るんですか!」
とおっしゃられましたが、それは、実は、単純な話で、その会社の社長がこのお客様とは信頼関係が結べないと判断したからなのです。私としては、ちょっとかわいそうかなとは思います。近くを通るたびに気になって覗くのですが、1年以上はそのままです。お客様自身が変わっていただけなければ、どうしようもありません。

まずは、気構えず、気楽にご相談を・・・

年に一度くらいでしょうか、急に電話をくれるお客様がいらっしゃいます。その方は、現在定年をされて、介護が必要な奥様と二人暮し、同じ町内に娘家族が住んでいらっしゃるとのことですが、何かあると、相談のご連絡をいただきます。
先日、内窓取り付け工事の見積を、今お住まいを建てた大手住宅メーカーに頼んだのですが、金額の妥当性がわからないとか。見積させていただくと私の方が安くなったので、やらせていただくことになりました。
「ウォシュレットを交換したい」と頼まれましたが、「とりあえず、ホームセンターにあるのでご参考に見てみてください、後日お伺いします」とお話ししました。
後日、お客様から連絡があって「ホームセンターに行ったらさらに安かったので、自分でつけました」と言われました。「それはよかったですね」で終わりました。
頭がおかしい?気が狂った?バカな業者だ・・・と思われますか?
リフォームとは本来そういうものだと思います。それでいいと思います。実は、みなさんがお困りの工事も、このお客様のように、あまり、気構えず、気楽に相談するだけで解決してしまう場合もあるんですよ。。

互いに、逃げも隠れもしない。最後まで付き合ってこそのリフォームなのです

リフォームといってもピンからキリまであります。ただ既存の商品の設置だけなら、注文書の受け渡しという形で仕事をさせていただきますが、多岐に及ぶ工事や金額が大きくなると、工事請負契約書で仕事を請け負いさせていただきます。

請負契約書と言うのは、お客様と施工業者が、お互い対等に権利と義務を負うと言うことです

請負契約書と言うのは、お客様と施工業者が、お互い対等に権利と義務を負うと言うことです
業者は契約通りの工事を遂行し、保証をする義務を負い、お客様は、工事完了後に、工事金額を清算するという義務を負っているのです。
実 は、業者から見ると、お金を支払わなかったり、クレームをつけてお金の減額を要求してくるお客様も存在します。だから、業者から見ても信頼できないお客様 とは契約が出来ないのが本音です。「客なんだから、どんなわがままも言っていい」というような考え方をしていると、逆に、平気で約束を反故にする悪質な業 者にだまされたりといった結果になりかねません。

お客様は自分の責任で、信頼できる業者を選定し、業者が決まったら、信頼関係を築けるよう、誠意を持って業者に接しないといけないと思います。私どもの請負契約約款に、「甲乙共に誠意を持ってこの契約が遂行できるように努力する」という文言があります。お客様は受身ではなく、共により良いリフォームをしようという気持ちが大事なではないでしょうか。

本来のあるべき姿とは、始めから建築の専門家と話を進め、契約内容を確認し、その人が工事を把握し、工事の施工指示を行い、完了させる。ということだと思います。
このような専門家が中心となって、一貫して業務を進めることは、工事後の不具合の対応や、保証、手直しといった業務についても有効だと思います。会社と言うのは、どんなに資料管理を徹底しても、担当の人間が変わったり、辞めたりすると、みなさんを完全にフォローできないものです。建築業は、一定の期間、設計図書の保管が義務付けられていますが、いざ工事となると、ほとんど、実務的には機能しません。要するに、当の本人とお客様しか知らないということも多々あるのです。実際に現場を見た人間が一番わかっているわけなのです。会社としての保証だけでなく、担当者が責任を負い、一生のお付き合いをすることが、一番の安心や信頼ではないでしょうか。

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