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リフォーム施工事例レポート

持ちアパートの用途替えリフォーム

Before

After

持ちアパートの用途替えリフォーム

(No.0406 仙台市/O様邸)

O様から、ご依頼・お問合せのメールをいただいたのは、ゴールデンウィーク明け早々のことでした。

お名前 ××××××
住所 仙台市00区00町0丁目0番
性別 女性
年齢 30代
悩み箇所 キッチン, バス・風呂場, トイレ, 玄関, 壁を取り払いたい
ご予算 250万
連絡方法 メールで回答して欲しい。
かなり古い持ちアパートなんですが、現在両親が1階部分をリフォームして住んでいます。今回、父の介護のため同居することになったのですが、建て替えは、行いたく無いという希望なので、床の収音加工やキッチン、トイレ、2部屋を抜いて広くしたいのです。なるべく、安価で、確実に、早く工事をしたいのですが、業者の選択に悩んでいます。
一つ、うかがいたいのですが、お風呂や、トイレ、建材など、こちらで準備して、工事だけをして下さるような業者さんというのは無理なのでしょうか? 父の意向もあるので、できればそうして下さる業者さんに、お願いしたいのです・・・・・とのこと。
早速、お電話をして、とりあえず、見させていただくことにしました。古い住宅街のため、私の方も道を迷ってしまい、大通りまで迎えに来ていただいてしまいました。
案内されたのは、外見は、築30年程度の木造アパートでした。
しかし、1階の一番奥の入口から中へ入ると、1階はすべて壁を抜いてあり、お母様が居宅している様子です。
 
Aさん(娘さんで依頼者)の方からお話をお伺いしたところ「そもそも賃貸アパートを経営していて、居住者がいなくなったので、1階を全部ぶち抜いて両親が住んでいます。今回、まだ、2階の方が賃貸アパートのまま物置として使っていますが、そこも1階のようにぶち抜いて、私たち娘夫婦が住めるようにしたい」とのこと。1階の部屋のリフォームはお父さんの知り合いの大工さんにやってもらったそうです。
今回もそのようにはしないのですか?という私の問いかけに、奥様は「大工さん、内装屋さん、電気屋さん、建材屋さんなど知り合いにいるんですが、今回は、きちんと、設計士さんにトータルに考えて、プランしてほしい」とのことでした。やはり、こういう仕事は、知り合いに頼むと、お互い言いづらかったり、頼みづらいことがあって、気を使ってしまうことになり、結果、頼んだ方も頼まれた方も釈然としないで終わるケースもあるようです。それなら、きちんと、業者に頼んで、お互い契約関係で仕事をするほうがよいのかと思います。
 
アパートリフォーム早速、2階の部屋の今の様子を見せていただくことにしました。なるほど、古い1kタイプの部屋が3世帯ありました。壁はモルタル下地の砂壁仕上げ、床はそもそも畳だったところをフローリングにリフォームしてはいましたが、各部屋で高さはばらばらで、きしみがひどく、ご主人が跳ねると揺れる状態でした。このような賃貸アパートのリフォームの場合、ポイントは3つです。
  1. 出来るだけ今の間仕切りを生かす。
  2. 出来るだけ壊さない。
  3. 水周りを既存の位置と同じにする。
これは、リフォームを安く効率的に行う鉄則です。
リフォームで一番割高に感じることは、壊すことと捨てることにお金がかかるということです。なくなるものに対して、お金がかかってしまうのですから当然ですよね。そして、安いということは、工期も短くて済むとも言えます。リフォーム代の多くは人件費です。工事を出来るだけ簡単に、効果的に出来れば、人件費がかからないので安くなるということです。また建物の構造に対しても、壁を壊したりすることはよくありません。
 
さらに、今回のリフォームの場合、2階の床の音が1階に響き、うるさいとのこと、これを解消しようということです。
本来であれば、1階側から天井を空けさせてもらい、防音材としてロックウールを敷き、吊天井にしてふさぎ、2階の床を防音性の高いフローリングにするのがベストだと思われます。しかし、1階側はお母さんが、居住していて、工事はしたくないとのことですし、加えて、フローリングの張替えも予算があわず、断念しました。本来であれば、天井をあけてロックウールを敷くのが正しいやり方だと思いますが、お客様との打ち合わせの結果、2階側の床を部分的に空けて、そこから敷き込むという工法で対処しました。
内観
3回目くらいのお打合せでしょうか。奥様から「エレベーターを付けたい」とのご要望がありました。エレベーターを付けるというのは、かなりのコストがかかります。本体だけで定価で200万円はします。また、リフォームで取り付けるとなると、設置スペースの確保も難しいのです。
ただ、今回、一考の余地があったのは、元が、賃貸アパートであったことで、浴室スペースやトイレが上下階で同じ位置にあり、そこを貫けば、スペースの確保が簡単で、さらに、浴室スペースは、予め、構造上くり貫かれていますので、解体工事にさほど手間がかからない、という利点もあります。しかし、結果的に言うと、お見積はしましたが、今回、エレベーターの設置は見送りました。使用頻度の問題もありますし、リフォームにかけた費用とそれに対する恩恵、つまり、コストパフォーマンスもよいとは言えないからです。
そもそも、新築ならともかく、築年数の古い建物で、今後、使用できる期間を考えると、エレベーターに200万円もかけるのは、もったいないということです。しかし、大事なのは、始めから高いからだめ、と切り捨てるのではなく、工事費用を見積り、それに対するコストパフォーマンスや一般的な金銭感覚をきちんと考慮して、納得のいった形であきらめるということでしょうか。
打合せで、金額、工事範囲などが、徐々に煮詰まってきましたが、実は、工期的な問題がありました。お父さんが現在、入院していて、退院までに工事を終わらせたいという要望です。
物理的には可能なのですが、私のやり方としては、リフォームの成功は、お互い納得し、工事内容をきっちりと確認し、認識を一つにしてから工事をおこなうことにあると思います。要するに、早くやりたいということは、その過程を省略することですから、やはり、工事が終わってから、不満足な結果となる可能性があるということです。ですから、その辺をご理解いただき、お引渡しまでに必要な工期のぎりぎりまで、お打合せをして、ぎりぎりで契約、着工となりました。
工事は予定工期内でなんとか終わらせることが出来ました。ただ、唯一の誤算というか予定外のことは、お父さんの退院が早まったことでしょうか...。やはり、工事中の音がうるさいなど、何回か上に上がって来て、お叱りを受けました。確かに、床面をたたいているので、直接、下階に音は伝わりますし、療養中の方にとってはうるさいことなのです。ただ、娘さん夫婦からは、ご理解を頂いておりましたし、完成後は、お父さんも、立派に出来たとお褒めいただけたので、それが、何よりだったと思います。
工事金額400万円で、2世帯同居の住宅が完成しました。
娘さんご夫婦も、これから、お父さん、お母さんの世話を見ながらの生活になるかと思いますが、せめて、ご両親の近くに住めて、大きな親孝行にはなったと思います。そして、今後はいろいろ大変かと思いますが、自分たちの居住スペースでは出来るだけくつろいで住んでいただけたらと思います。
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